中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅱ・第2問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅱ・第2問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。模範解答とは異なりますので、ご注意ください

ちなみに、H29年度・事例Ⅱの得点開示請求したところ、点数は71点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第2問】


副社長が記録した寝具や婦人服の購買履歴と記録した好みを分析してハンドバッグの品揃えを厳選し、おすすめ商品を掲載したDMを配達時に記録した住所を基に個客ごとに送付し、体力的につらい顧客には通販も受け付けることで、来店客数増・客単価増を図る。

 


以下、解答プロセスです。

<要求具体化>

「データベースを活用」の制約条件をまずチェックし、助言内容となる「施策」は、プロモーションを想定した。
ゴールである「予約会を成功」について、何をもって成功とするかは要検討事項として保留にした。

<大枠把握>

「予約会(婦人服)」の実績がある6段落、「データベース」のキーワードの記述がある10段落と紐づけ。

<難易度評価>

紐づけた6段落・10段落に内部資源・効果とも明記されており、段落が遠いが難易度は高くないと判断し、【第1問】から引き続き解答。

<ポイント解釈・編集>

「顧客の好みをよく把握している副社長」による「品揃えを厳選」は狭いスペースを有効活用しながら「好評を得た」効果があったため引き続き実施
「データベースを活用」の制約条件から、「現社長が配達時に記録した住所」を使ったプロモーションとしてDM送付とした。
また、「体力的、精神的につらい」にシルバー世代の顧客のニーズがあると解釈し、通販による対応を助言した。
ゴールとなる「予約会を成功」の具体例が導けなかったため、来店客数増・客単価増を効果としてまとめた

 

以上、いかがだったでしょうか。

大手受験校の模範解答では、データベースを活用した副社長による品揃えの厳選までは共通しているようですが、120文字という字数から要求される「あと一つの施策」に関しては見解が割れていますね。

 

以上、ろーすでした!

【ろーす流学習法】忘却曲線をコントロールして効率的な学習を

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こんにちは!ろーすです。

大手受験校のカリキュラムでは、一次試験合格に向けて全7科目のインプットが終わり、答練のアウトプット訓練を繰り返すことで脳への定着を図っているフェーズだと思います。

一次試験を突破するための知識はすべてあなたの頭の中にあります。あとは、それを本試験で思い出せるようにするだけです。

この時期、私がどのような学習法を採用していたのか、ご紹介したいと思います。

まず、私の資格学習に対するスタンスを明確にしておきたいと思います。

重要なのは、学習の「やり方」をきちんと知ることです。

「やり方」をきちんと知った上で、自らPDCAを回してブラッシュアップする仕組みを構築すること、その仕組みに自分をうまく乗せてあげられるよう、高いモチベーションを維持できる環境を整えることです。

少なくとも中小企業診断士試験においては、地頭の良し悪し・学生時代の学習経験の有無は関係ありません。
学生時代に劣等生だった私が保障します。

さて、今回のテーマは、忘却曲線です。

まず、当時の今頃、私が設定していた週間スケジュールを紹介します。

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※法務・中小は科目免除

ポイントは、一つの科目について、中1日を空けて計画を組んでいることです。
(財務の例外は後述)

忘却曲線とは、時間が経てば経つほど思い出せる記憶の量が減っていくというものです。
しかし、これは復習という「記憶喚起」全くしない場合です。
ある研究によると、この「記憶喚起」のタイミングは、すぐに行うよりも数日後に行った方が記憶の定着率が良いそうです。
この現象は、時間の経過により脳が記憶すべき内容を整理するという「レミニセンス効果」が関係しているといわれています。

この効果を活かすために、科目を大きく2つに分けて交互に学習する計画にして、脳の整理期間を設けてより効率的な学習を行うようにしました。

さらに、1日の終わり、寝る前に当日の学習内容を想起すると、より定着率が高まるそうです。
忘却曲線は記憶した当日に急激に進み、翌日以降は緩やかになることから、当日の終わりに学習内容を反芻することで忘却を抑制できます。
また、脳は覚える量が増えるほど最初に覚えた内容を忘れてしまうという「逆行抑制」の現象が起きますが、
寝る前であれば反芻後に新たな記憶をしないために逆行抑制が起きず、さらに睡眠中に脳が情報を整理するため、効率的・効果的に記憶の定着を図れるというわけです。

例外として、財務は毎日、短時間でも学習する計画を立てました。
財務に関しては、いわゆる暗記事項はさほど多くなく、それよりも「手を動かす」というアウトプット訓練が大事なためです。
脳への効率的な定着よりも、手を動かし試行錯誤しながら解答の精度を上げていくプロセスを優先すべきです。
(経済も同様の性質を持った科目ですが、相対的な重要性を鑑み、毎日の訓練は行いませんでした)

週末の使い方について、ここはある程度自由に使えるバッファ、調整弁として利用しましょう。
受験校に通っている方は、答練があれば必然的にその科目の強化デーになりますし、
苦手科目や理解の浅さを感じてる論点を任意に設定して、徹底的に強化する日にしてもいいと思います。
平日に進捗が悪かった科目を週末にまとめてこなし、翌月曜日からのペースを整えることも大事です。
また、思い切って休む日があってもいいと思います。先述のレミニセンス効果で理解が促される場合もあるでしょう。
ただし、学習時間ゼロという日を作るのはろーす的にはおすすめしません。
テキストの目次を眺める、1問だけ解く、だけでもいいので最低でも5分は学習内容を想起して下さい。
学習の習慣が途切れず、学習再開時に脳の再起動がスムーズになります。
(どんなに時間が無くても、どんなに体調が悪くても、5分ならできますよね?

大日程計画・中日程計画は、受験校のカリキュラムがありますし、それに乗れば十分です。
ただし、小日程計画、つまり1日・1週間の過ごし方は自分で決めて、しっかりコントロールする必要があります。

どうせなら、効率的・効果的に、かつ無理なく、高いモチベーションを維持しながらこなしましょう。

 

以上、ろーすでした!

 

図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!

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【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅲ・第2問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅲ・第2問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。

ちなみに、H29年度・事例Ⅲの得点開示請求したところ、点数は64点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第2問】

課題は、専任担当制から、作業者の多能工化を図ること。対応策は、各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報を標準化・マニュアル化し、全作業員で共有し、研修によって修得させ、担当している機械以外も操作できるようにする。

以下、解答プロセスです。

<要求具体化>

まず、「生産能力の向上」および「(そこから生まれた)余力をCNC木工加工機の生産に充てる」という目的をチェックしました。
要求は【第1問】と同じ「課題と対応策」ですね。
「生産能力の向上」とあることから、「作業標準化・マニュアル化」のセオリーを想定してメモしました。

<大枠把握>

6段落は「標準化やマニュアル化は進められていない」と問題点が明らかなので特定。
その他の段落はいまいち活かし方がわからず、広く範囲をとって検討しましたが、結局使わず。
2段落の「生産性向上」という効果を実現している「常務のIT技能」という強みは活かせると考えましたが、
【第1問】で使用済みだったので結局使いませんでした。
(明らかな根拠ではあるので、重複して使っても良かったかなと思いますが、本試験ではその余裕がありませんでした)

<難易度評価>

6段落以外の活用が難しかったため、6段落のみで割り切って解答することに決める。
1つの段落のみだったので優先順位を上げ、【第1問】から引き続き解答。

<ポイント解釈・編集>

「担当している機械の他は操作できない作業者が多い」をひっくり返して、多能工化」を課題として記述。
対応策は、現在「進められていない」標準化・マニュアル化を実現すること「それぞれが保有」している情報を共有すること、多能工化には習熟期間が必要というセオリーから「研修」という手段を記述した。


以上、いかがだったでしょうか。

「常務のIT技能」は「生産性を向上」という効果に結び付いているので、本問の根拠としては妥当性が高いと思われ
マニュアル化・標準化の手段として記載すべきだったかなと思いました。

しかし大手受験校の模範解答でも「常務のIT技能」は【第1問】の根拠としていましたね。


以上、ろーすでした!

【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅲ・第1問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅲ・第1問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。

ちなみに、H29年度・事例Ⅲの得点開示請求したところ、点数は64点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

 

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第1問】

課題は、機械加工班と製缶板金班が同じCNC木工加工機の部品加工・組み立てに関わるため作業者間の連携を強化、また手薄な最終検査体制を強化すること。対応策は、常務のIT技能を活かしCADデータや生産管理情報の一元管理DBを導入し生産性向上を図る。その余力で最終検査人員の強化を行う。

以下、解答プロセスです。

<要求具体化>

まず、解答用紙分析の時点で、かなり面喰らいました。
設問数が4問、1問目が助言問題となるなど設問構成が大きく例年と異なっていたからです。
想定していたパターンが使えなくなりましたが、私の場合はもともと事例Ⅲに苦手意識があり(現場のイメージが浮かびづらい)、
どうせ高得点は狙えないと開き直り、潔く割り切って解答することに決めました。
結果的には合格点を獲得できましたので、心構えとしては間違ってなかったかもしれませんね。

まず、「生産管理上の」という要求から、ざっくりと生産現場に近いレイヤー(川下)を想定し、
「課題と対応策」を丁寧に解答するように改めて確認しました。(例年のSWOT分析とは違かったので、頭をリセットした)
※後述しますが、「生産管理」はJISで明確に定義されており、
「ざっくり生産現場に近いレイヤー」という判断は非常に危険だったと思います。

<大枠把握>

14段落をまず対応付けしました。(【第1問】にしては後半過ぎる違和感はありましたが)
「連携が少ない」という明らかな問題点と、「生産管理上の」という設問要求のレイヤーが一致していると考えたからです。
6段落もレイヤー的にはかなり川下のため、当初対応付け候補に含めましたが、
同じく設問要求のレイヤーが低い【第2問】の「生産能力を向上させ」と親和性が高いと考えましたので、
最終的に6段落は【第2問】と対応付けし、切り分けました。

<難易度評価>

【第1問】→14段落
【第2問】→6段落
という対応付けは特定できたものの、その他の段落の活かし方が思いつかず、
(苦手科目のため)時間をかけても高得点は狙えないと判断し、割り切り解答をすることに決めました。
対応付けはそれぞれ1つの段落だけ、かつ、この対応付けだけは間違いないと確信してましたので、
第1問から順に解答しはじめました。

<ポイント解釈・編集>

「作業者の連携が少ない」という問題点、また最終検査を行う設計担当が1名しかいないため今後ボトルネックになるとの推論、
ひっくり返して「連携を強化」「最終検査体制を強化」を課題としました。
対応策として、対応付けには含まれていませんでしたが、生産性を向上させた「常務のIT技能」という強みを苦し紛れに解答にこじつけました。

 

以上、いかがだったでしょうか。

振り返ってみると、【第1問】【第2問】の切り分けについて、対応付けこそできたものの、
「生産管理上の」→生産計画・生産統制など工程管理上の改善、「生産能力を向上」→作業標準化・マニュアル化など生産性改善、
という対応する理論を理解していなかったのは致命的なミスにつながりかねなかったと思います。
また、「課題」とは何なのか、についての理解も不十分だったと感じます。
「課題」の定義を参照すると、
「課題(issue):設定しようとする目標と現実との,対処を必要とするギャップ。(JIS Q9024 3.6)」
となっています。
「設定しようとする」という部分が重要で、「現在顕在化されていない」という点が「問題」との相違点になりますね。
「問題(problem):設定してある目標と現実との,対策して克服する必要のあるギャップ。(JIS Q9024 3.2)」

大手受験校の模範解答を読むと、「生産計画と生産統制」を明記して、「生産管理上の」という要求条件にはっきり答えるようにしていますね。
「生産管理:財・サービスの生産に関する管理活動。備考1. 具体的には,所定の品質 Q (quality) ・原価 C (cost) ・数量及び納期 D (delivery, due date) で生産するため,又は Q・C・Dに関する最適化を図るため,人,物,金,情報を駆使して,需要予測,生産計画,生産実施,生産統制を行う手続
き及びその活動。2. 狭義には,生産工程における生産統制を意味し,工程管理ともいう。(JIS Z8141 1215)」

 

以上、ろーすでした!

【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅰ・第1問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅰ・第1問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。

ちなみに、H29年度・事例Ⅰの得点開示請求したところ、点数は68点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第1問】


これまで人気であったのが70年近い歴史のX社の主力商品の認知度が地元で高かったためで、その商標権を元X社社員であるA社社長およびA社が受け継ぎ、商品に対する信頼を維持し、固定客を再び取り込んだから。

以下、解答プロセスです。


<要求具体化>


「最大の」とあるので、要因は1つに絞るよう注意する。
外部環境もしくは内部資源の活用により、何らかの効果を得て、人気商品になったというストーリーを思い浮かべる。
この段階では競争優位の戦略の問題か、組織関連の問題かの判断は保留にする。

<大枠把握>


3段落・4段落・5段落・6段落までは主力商品が売上を順調に伸ばしたストーリーとなっており、アタリをつける。
しかし6段落は【第3問】の「工業団地」とキーワードが一致し、優先順位を下げる。

<難易度評価>

3段落・4段落・5段落・(6段落)と対象範囲は広いものの、
段落がまとまっているので特に警戒せず、最初に解くことに決める。

<ポイント解釈・編集>

3段落~5段落の外部環境・内部資源・効果をマークし、分析する。
「A社社長がX社の社員であったということは重要な点であった」の「重要」というワードから、最優先の根拠と断定
そこから紐づく「商標権の譲渡」、そこから得られる「地元での認知度の高さ」「主力商品に絞って」の効果を類推して「信頼を維持」
「贔屓筋」の存在から効果を類推して「固定客を再び取り込んだ」に結びつけた。

 

以上、いかがだったでしょうか。

大手受験校の模範解答を読むと、
商標権獲得と商品絞り込みの効果は、「ブランドイメージの明確化やそれによる消費者に対する浸透力の向上」だそうです。
また、「昔ながらの商品を復活させることができた」のも絞り込みの効果と読み取れますね。

 

以上、ろーすでした!

【二次試験に活かす一次試験知識】事例Ⅱ・企業経営理論/マーケティング

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験に活かす一次試験知識を解説します。
取り上げるのは事例Ⅱ・企業経営理論/マーケティングの続きです。

※前回の記事はこちら

前回のおさらいとなりますが、
事例Ⅱにおける一次知識の習得は、

マーケティングマネジメントプロセスを軸に、各論点を展開する

ことが効率的です。

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上記、マーケティングマネジメントプロセスのうち、

5.ポジショニング

までは前回の記事で解説しましたので、
今回は

6.マーケティングミックス(4P)の開発

からの解説になります。

※前回の記事でも解説した通り、
一次試験を突破できる知識を得たうえで、
二次試験対策として最低限アウトプットできるよう訓練すべき論点をまとめています。

6.マーケティングミックス(4P)の開発

まず、マーケティングミックス(4P)とは
製品戦略・価格戦略・チャネル(流通)戦略・プロモーション(コミュニケーション)戦略
(ろーす流語呂合わせ:せ・か・ち・ぷ)※そのままです(笑)以下同
のことです。

これは、Product・Price・Place・Promotionの頭文字をとって4Pとも呼ばれますが、
ここでは日本語で覚えておきましょう
本試験において問われる場合も、解答として記述する場合も、日本語が使われるケースが多いためです。
(H28・事例Ⅱ 第2問 設問1 参照)

<製品戦略>

新製品開発プロセスやPLC(製品ライフサイクル)が該当する論点ですが、
ここではブランドについて抑えておきましょう。

・ブランド戦略

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4つのブランド戦略


(ろーす流語呂合わせ:か・ぶ・ら・ぶ・ま・し)※縦軸・横軸の意味もしっかり覚えておきましょう

ろーすの場合、イメージもしやすく一次試験では簡単に解答できた論点でしたが、
二次試験時に問われると、焦りや自信の無さから、思い浮かぶのにすごく時間がかかりました。(H28・事例Ⅱ 第4問 設問1 参照)
たとえ一次試験で外したことのない得意な論点であっても、アウトプットが求められる二次試験では勝手が違いますので、
愚直にアウトプットの訓練をしましょう。

ブランドエクイティ
ブランドの持つ資産価値のことです。
ブランド知名度(認知)・ブランドロイヤルティ・知覚品質・ブランド連想
(ろーす流語呂合わせ:ち・ろ・ち・れ)

ブランドを考える上で重要な概念であると同時に、
解答で使いやすい用語が揃っているため、覚えておくべきだと思います。
知名度のの向上、ロイヤルティの向上、ブランド連想の形成、など使えそうですよね)

価格戦略

直接問われる可能性は低い気がしますが、
体系的に覚えることが脳への定着や多視点の思考をする上で重要ですので、
最低限覚えておきましょう。

コスト(原価)志向の価格設定・需要志向の価格設定・競争志向の価格設定
(ろーす流語呂合わせ:こ・じ・き)

<チャネル(流通)戦略>

価格戦略と同様、直接問われる可能性は低い気がするので、
最低限覚えておきましょう。

開放的チャネル(流通)政策・専門的チャネル(流通)政策・排他的チャネル(流通)政策
(ろーす流語呂合わせ:こ・じ・き)

<プロモーション戦略>

具体的施策を解答する場合に多頻度で使う論点だと思います。
イメージしやすく覚えやすいテーマではありますが、
迅速にアウトプットできるよう、しっかり訓練しておきましょう。

・プロモーションミックス
広告・パブリシティ・人的販売・販売促進
(ろーす流語呂合わせ:こ・ぱ・じ・は)

・販売促進(例)
チラシ・DM・POP・イベント
(ろーす流語呂合わせ:ち・で・ぽ・い)

具体的施策を求められた時は、上記の「ち・で・ぽ・い」の手法に絞って解答しました。
販促手法の体系は実際にはかなり多岐に渡りますが、(事例の世界の上では)上記の4手法で大抵の目的は果たせると思いますし、
(特別に求められない限りは)4マスやOOHやデジタル(WEBやSNS)などの施策の可能性は排除した方が、
選択範囲が狭まる分、迅速に判断が可能だからです。
(ただし、デジタル施策は今後「特別に求められる」可能性は高いかもしれません。
2018年度中小企業白書で花屋のSNSを使ったPR事例が掲載されてましたね)

7.マーケティングミックスの実行

この論点については特に暗記はしませんでした。

マーケティングミックスを実現するための行動計画を策定し、
予測損益計算書作成やモニタリングの仕組みの整備を行い、PDCAを回すフェーズ
だということは覚えておきましょう。

以上が、ろーすが事例Ⅱのために「そらで言えるまで」暗記した一次知識になります。

繰り返しますが、これらの知識はそらで言えるまで覚えることが大事です。
一次試験を突破できる方にとっては、上記はもはや常識かもしれません。
しかし、選択できることと、アウトプットできることは違います。
時間をかければ誰でも判断できる内容だからこそ、迅速に行えるか否かが二次試験の勝敗を分けるのです。
アウトプットのスピードをひたすら鍛えてください!


以上、ろーすでした!

※情報の正確性には配慮しておりますが、
万が一誤りがありましたらコメント欄等でご指摘頂けますと幸いです。

 

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【ろーす流学習法】春秋要約で二次試験対策

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こんにちは!ろーすです。

今回は、中小企業診断士二次試験対策として定番の、「春秋要約」について書きたいと思います。

中小企業診断士受験生にはおなじみの学習法ではありますが、
日経新聞のコラム「春秋」を40字にまとめ、長文を短文に要約する力を鍛えるトレーニンです。

二次試験は情報を分析・整理し、100文字程度に「まとめる」作業が必須です。
さらに、短時間に解答せねばならない本試験においては、この「まとめる」作業をいかに迅速・正確に行えるかが重要なスキルになります。
この「まとめる」作業時間を可能な限り短縮し、その他の時間をしっかりと分析にあてるというのが、理想的な状態となります。

春秋要約は「まとめる」トレーニングにぴったりの素材です。
毎日更新されるから課題には困りませんし、同時に時事情報も仕入れられて一石二鳥です。

私も、この必須スキルである要約力を効率的に高められる手段として、
2回目の二次試験学習期間(2016年11月~2017年11月まで)に取り入れて毎日行っていました。

日経新聞を購読していない方でも、今はWEBで読めるようですので、
試しにやってみることをおすすめします。
(昨年の12月頃に日経WEB版の春秋も有料会員しか読めなくなったと思ったのですが、今はなぜか読めるようですね)

では、下記に二次試験のための春秋要約のやり方(ろーす流)ついて、詳しく解説したいと思います。

<春秋要約のやり方>

やり方は実に単純です。日経新聞で連載している春秋というコラム(約550文字程度)を、
三者に文意が伝わるよう意識して、40文字にまとめます。

まとめる方法は、手書きで原稿用紙に書く方が二次試験の状況に近くて理想的ではあるのですが、
私の場合は、確実に毎日行う習慣として確立するために、通勤電車内・スマホで完結できるやり方に決めました。
(長期間に渡る学習を習慣化するためには、確実に時間を確保できる=通勤電車内、実行できないリスクを無くすスマホ、という条件は必須と考えているため)

具体的なやり方は下記。

スマホから日経WEBサイトの春秋を読む。

②文字数をカウントできるテキストアプリに要約を打ち込む。
(※参考までに、私が使っていたアプリはこちら

■要約のポイント!

・要約の基本として、三者に内容が伝わりやすい要約を志向して下さい。
本文のコラムを読んでない第三者が、要約を読むだけで内容を把握できることが理想です。
そのためには、比喩の表現は避ける、因果(背景→主張)を明確にする、などの工夫が必要ですね。

・要約とは、つまり「優先順位をつけて整理すること」だと考えています。
本文には複数のテーマが詰め込まれてるパターンがありますが、必ず優先順位をつけます
同列には並べてはいけません。なぜなら、同列に並べると40文字に収まらない場合が多いからです。
基本的には、一般的な事実の記述よりも、筆者ならではの主張の優先順位を高めるのが定石だと思います。
しかし、どう考えても同列にしか並ばない書き方をされている場合がたまにあります。
それでもどちらの優先順位が高いか、全体を見回しながら必死に考えて、優先順位が低いと判断した方をバッサリとカットして下さい。
ここが春秋要約の苦しいところです。当たり前ですが、そもそも40文字に要約されるために書かれた文章ではないのです。
二次試験でも、(きっと答えはあるのでしょうが)同じような状況に陥ることがあると思います。
その時にも、迅速に判断してバッサリとカットする潔さが求められますので、その訓練だと思って取り組みましょう。

できるだけ頭の中で整理してから打ち込んでください
アプリでは書き直しが容易ですが、それに甘えると二次試験の訓練になりません。
せいぜい、語尾の調整程度しか修正しない覚悟で、打ち込み始めて下さい。
これが、「手書きで書かないと効果が薄まる」というアプリ使用のデメリットを克服するポイントとなります。
徐々にでいいので、頭の中で瞬時に40文字の感覚を掴める状態を目指してください。

・できるだけ本文中の語句をそのまま使いましょう
二次試験においても、自分で文意を判断しての語句の書き換えは、失点のリスクがあります。
本文の語句をそのまま流用した方がリスクが低いので、そのクセをつけておきましょう。
(語句の定義がブレないのであれば、ある程度の柔軟性を持ってもいいかと思いますが)

上記を5分で行います。
このトレーニングの目的は、二次試験の本番時に要約を迅速に行うことですので、
この条件も厳守して取り組んで下さい。


③答え合わせ

厳密に言えば、当然ながら春秋要約に答えはありません。
なので、他の人の要約を読んで、最も多かった(大多数が優先順位を高いと判断した)要約を正解とし、
自分の要約と他人の要約どちらが第三者にとって分かりやすい文章か、自分の要約とどこが違うのか、なぜその違いが起きたのか、
どんな要素が抜けていて、どんな要素が多かったか。
一言でも反省コメントを残しておきましょう。

具体的には、twitterハッシュタグ#sjyouyakuや#sjdisを検索すれば、他の方が書いた要約を見ることができます。(自分の要約もぜひ投稿しましょう)
私の場合は、twitterに加えて、Studyplusでも投稿を行い、反省コメントはStudyplusに残していました。

答え合わせまで含めても、全部で10分くらいでしょうか。
春秋要約は、とにかく毎日やることをおすすめします。
半年程度やれば、頭が要約脳になり、自分なりの判断基準が確立され、難なく要約ができるようになると思います。

 

以上、ろーすでした!