中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【二次試験に活かす一次試験知識】事例Ⅱ・企業経営理論/マーケティング

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験に活かす一次試験知識を解説します。
取り上げるのは事例Ⅱ・企業経営理論/マーケティングの続きです。

※前回の記事はこちら

前回のおさらいとなりますが、
事例Ⅱにおける一次知識の習得は、

マーケティングマネジメントプロセスを軸に、各論点を展開する

ことが効率的です。

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上記、マーケティングマネジメントプロセスのうち、

5.ポジショニング

までは前回の記事で解説しましたので、
今回は

6.マーケティングミックス(4P)の開発

からの解説になります。

※前回の記事でも解説した通り、
一次試験を突破できる知識を得たうえで、
二次試験対策として最低限アウトプットできるよう訓練すべき論点をまとめています。

6.マーケティングミックス(4P)の開発

まず、マーケティングミックス(4P)とは
製品戦略・価格戦略・チャネル(流通)戦略・プロモーション(コミュニケーション)戦略
(ろーす流語呂合わせ:せ・か・ち・ぷ)※そのままです(笑)以下同
のことです。

これは、Product・Price・Place・Promotionの頭文字をとって4Pとも呼ばれますが、
ここでは日本語で覚えておきましょう
本試験において問われる場合も、解答として記述する場合も、日本語が使われるケースが多いためです。
(H28・事例Ⅱ 第2問 設問1 参照)

<製品戦略>

新製品開発プロセスやPLC(製品ライフサイクル)が該当する論点ですが、
ここではブランドについて抑えておきましょう。

・ブランド戦略

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4つのブランド戦略


(ろーす流語呂合わせ:か・ぶ・ら・ぶ・ま・し)※縦軸・横軸の意味もしっかり覚えておきましょう

ろーすの場合、イメージもしやすく一次試験では簡単に解答できた論点でしたが、
二次試験時に問われると、焦りや自信の無さから、思い浮かぶのにすごく時間がかかりました。(H28・事例Ⅱ 第4問 設問1 参照)
たとえ一次試験で外したことのない得意な論点であっても、アウトプットが求められる二次試験では勝手が違いますので、
愚直にアウトプットの訓練をしましょう。

ブランドエクイティ
ブランドの持つ資産価値のことです。
ブランド知名度(認知)・ブランドロイヤルティ・知覚品質・ブランド連想
(ろーす流語呂合わせ:ち・ろ・ち・れ)

ブランドを考える上で重要な概念であると同時に、
解答で使いやすい用語が揃っているため、覚えておくべきだと思います。
知名度のの向上、ロイヤルティの向上、ブランド連想の形成、など使えそうですよね)

価格戦略

直接問われる可能性は低い気がしますが、
体系的に覚えることが脳への定着や多視点の思考をする上で重要ですので、
最低限覚えておきましょう。

コスト(原価)志向の価格設定・需要志向の価格設定・競争志向の価格設定
(ろーす流語呂合わせ:こ・じ・き)

<チャネル(流通)戦略>

価格戦略と同様、直接問われる可能性は低い気がするので、
最低限覚えておきましょう。

開放的チャネル(流通)政策・専門的チャネル(流通)政策・排他的チャネル(流通)政策
(ろーす流語呂合わせ:こ・じ・き)

<プロモーション戦略>

具体的施策を解答する場合に多頻度で使う論点だと思います。
イメージしやすく覚えやすいテーマではありますが、
迅速にアウトプットできるよう、しっかり訓練しておきましょう。

・プロモーションミックス
広告・パブリシティ・人的販売・販売促進
(ろーす流語呂合わせ:こ・ぱ・じ・は)

・販売促進(例)
チラシ・DM・POP・イベント
(ろーす流語呂合わせ:ち・で・ぽ・い)

具体的施策を求められた時は、上記の「ち・で・ぽ・い」の手法に絞って解答しました。
販促手法の体系は実際にはかなり多岐に渡りますが、(事例の世界の上では)上記の4手法で大抵の目的は果たせると思いますし、
(特別に求められない限りは)4マスやOOHやデジタル(WEBやSNS)などの施策の可能性は排除した方が、
選択範囲が狭まる分、迅速に判断が可能だからです。
(ただし、デジタル施策は今後「特別に求められる」可能性は高いかもしれません。
2018年度中小企業白書で花屋のSNSを使ったPR事例が掲載されてましたね)

7.マーケティングミックスの実行

この論点については特に暗記はしませんでした。

マーケティングミックスを実現するための行動計画を策定し、
予測損益計算書作成やモニタリングの仕組みの整備を行い、PDCAを回すフェーズ
だということは覚えておきましょう。

以上が、ろーすが事例Ⅱのために「そらで言えるまで」暗記した一次知識になります。

繰り返しますが、これらの知識はそらで言えるまで覚えることが大事です。
一次試験を突破できる方にとっては、上記はもはや常識かもしれません。
しかし、選択できることと、アウトプットできることは違います。
時間をかければ誰でも判断できる内容だからこそ、迅速に行えるか否かが二次試験の勝敗を分けるのです。
アウトプットのスピードをひたすら鍛えてください!


以上、ろーすでした!

※情報の正確性には配慮しておりますが、
万が一誤りがありましたらコメント欄等でご指摘頂けますと幸いです。

 

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