中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅲ・第2問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅲ・第2問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。

ちなみに、H29年度・事例Ⅲの得点開示請求したところ、点数は64点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第2問】

課題は、専任担当制から、作業者の多能工化を図ること。対応策は、各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報を標準化・マニュアル化し、全作業員で共有し、研修によって修得させ、担当している機械以外も操作できるようにする。

以下、解答プロセスです。

<要求具体化>

まず、「生産能力の向上」および「(そこから生まれた)余力をCNC木工加工機の生産に充てる」という目的をチェックしました。
要求は【第1問】と同じ「課題と対応策」ですね。
「生産能力の向上」とあることから、「作業標準化・マニュアル化」のセオリーを想定してメモしました。

<大枠把握>

6段落は「標準化やマニュアル化は進められていない」と問題点が明らかなので特定。
その他の段落はいまいち活かし方がわからず、広く範囲をとって検討しましたが、結局使わず。
2段落の「生産性向上」という効果を実現している「常務のIT技能」という強みは活かせると考えましたが、
【第1問】で使用済みだったので結局使いませんでした。
(明らかな根拠ではあるので、重複して使っても良かったかなと思いますが、本試験ではその余裕がありませんでした)

<難易度評価>

6段落以外の活用が難しかったため、6段落のみで割り切って解答することに決める。
1つの段落のみだったので優先順位を上げ、【第1問】から引き続き解答。

<ポイント解釈・編集>

「担当している機械の他は操作できない作業者が多い」をひっくり返して、多能工化」を課題として記述。
対応策は、現在「進められていない」標準化・マニュアル化を実現すること「それぞれが保有」している情報を共有すること、多能工化には習熟期間が必要というセオリーから「研修」という手段を記述した。


以上、いかがだったでしょうか。

「常務のIT技能」は「生産性を向上」という効果に結び付いているので、本問の根拠としては妥当性が高いと思われ
マニュアル化・標準化の手段として記載すべきだったかなと思いました。

しかし大手受験校の模範解答でも「常務のIT技能」は【第1問】の根拠としていましたね。


以上、ろーすでした!