中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【ろーす流学習法】忘却曲線をコントロールして効率的な学習を

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こんにちは!ろーすです。

大手受験校のカリキュラムでは、一次試験合格に向けて全7科目のインプットが終わり、答練のアウトプット訓練を繰り返すことで脳への定着を図っているフェーズだと思います。

一次試験を突破するための知識はすべてあなたの頭の中にあります。あとは、それを本試験で思い出せるようにするだけです。

この時期、私がどのような学習法を採用していたのか、ご紹介したいと思います。

まず、私の資格学習に対するスタンスを明確にしておきたいと思います。

重要なのは、学習の「やり方」をきちんと知ることです。

「やり方」をきちんと知った上で、自らPDCAを回してブラッシュアップする仕組みを構築すること、その仕組みに自分をうまく乗せてあげられるよう、高いモチベーションを維持できる環境を整えることです。

少なくとも中小企業診断士試験においては、地頭の良し悪し・学生時代の学習経験の有無は関係ありません。
学生時代に劣等生だった私が保障します。

さて、今回のテーマは、忘却曲線です。

まず、当時の今頃、私が設定していた週間スケジュールを紹介します。

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※法務・中小は科目免除

ポイントは、一つの科目について、中1日を空けて計画を組んでいることです。
(財務の例外は後述)

忘却曲線とは、時間が経てば経つほど思い出せる記憶の量が減っていくというものです。
しかし、これは復習という「記憶喚起」全くしない場合です。
ある研究によると、この「記憶喚起」のタイミングは、すぐに行うよりも数日後に行った方が記憶の定着率が良いそうです。
この現象は、時間の経過により脳が記憶すべき内容を整理するという「レミニセンス効果」が関係しているといわれています。

この効果を活かすために、科目を大きく2つに分けて交互に学習する計画にして、脳の整理期間を設けてより効率的な学習を行うようにしました。

さらに、1日の終わり、寝る前に当日の学習内容を想起すると、より定着率が高まるそうです。
忘却曲線は記憶した当日に急激に進み、翌日以降は緩やかになることから、当日の終わりに学習内容を反芻することで忘却を抑制できます。
また、脳は覚える量が増えるほど最初に覚えた内容を忘れてしまうという「逆行抑制」の現象が起きますが、
寝る前であれば反芻後に新たな記憶をしないために逆行抑制が起きず、さらに睡眠中に脳が情報を整理するため、効率的・効果的に記憶の定着を図れるというわけです。

例外として、財務は毎日、短時間でも学習する計画を立てました。
財務に関しては、いわゆる暗記事項はさほど多くなく、それよりも「手を動かす」というアウトプット訓練が大事なためです。
脳への効率的な定着よりも、手を動かし試行錯誤しながら解答の精度を上げていくプロセスを優先すべきです。
(経済も同様の性質を持った科目ですが、相対的な重要性を鑑み、毎日の訓練は行いませんでした)

週末の使い方について、ここはある程度自由に使えるバッファ、調整弁として利用しましょう。
受験校に通っている方は、答練があれば必然的にその科目の強化デーになりますし、
苦手科目や理解の浅さを感じてる論点を任意に設定して、徹底的に強化する日にしてもいいと思います。
平日に進捗が悪かった科目を週末にまとめてこなし、翌月曜日からのペースを整えることも大事です。
また、思い切って休む日があってもいいと思います。先述のレミニセンス効果で理解が促される場合もあるでしょう。
ただし、学習時間ゼロという日を作るのはろーす的にはおすすめしません。
テキストの目次を眺める、1問だけ解く、だけでもいいので最低でも5分は学習内容を想起して下さい。
学習の習慣が途切れず、学習再開時に脳の再起動がスムーズになります。
(どんなに時間が無くても、どんなに体調が悪くても、5分ならできますよね?

大日程計画・中日程計画は、受験校のカリキュラムがありますし、それに乗れば十分です。
ただし、小日程計画、つまり1日・1週間の過ごし方は自分で決めて、しっかりコントロールする必要があります。

どうせなら、効率的・効果的に、かつ無理なく、高いモチベーションを維持しながらこなしましょう。

 

以上、ろーすでした!

 

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