【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅲ・第3問
こんにちは!ろーすです。
今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅲ・第3問です。
※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。
ちなみに、H29年度・事例Ⅲの得点開示請求したところ、点数は64点でした。
<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)
【第3問】複雑な形状の加工を容易に行うCNC木工加工機の実演動画を掲載し、プログラムの作成方法・プログラムの提供の可能性・駆動部や刃物のメンテナンス方法・加工可能な材質などに関する質問に答える掲示板を設置することにホームページを活用する。社内対応策は、質問に答えるオペレーターを設置し、質問があった顧客に電話営業も行う。
以下、解答プロセスです。
<要求具体化>
要求条件の要素を確認する。
「ホームページを活用した」「CNC木工加工機の」「受注拡大」というゴール、「展示会での成功を参考に」という与件との対応づけヒント、「潜在顧客を獲得」という具体的ゴール、「ホームページの活用方法」「潜在顧客を獲受注に結び付けるための社内対応策」という2つの助言要求を整理して、解答の構成を検討する。
設問の内容から、解答レイヤーは生産系(生産管理・生産性)ではなく経営戦略を想定。
<大枠把握>
ヘッダーキーワード「CNC木工加工機」から9段落、「新規事業の販路開拓」という課題の記述がある11段落、展示会に出展した12段落、ヘッダーキーワード「ホームページ」から13段落を対応づけ。
<難易度評価>
「展示会での成功を参考に」というヒントからも、対応段落が明確なため、優先順位を上げた。
対応段落の多さ、広がりは気になったものの、コアになる根拠は12段落に集中していると判断した。
<ポイント解釈・編集>
「来展者の注目を集めることができた」効果を得た「複雑な形状の加工を容易に行うCNC木工加工機の実演」、「CNC木工加工機の加工精度や操作性、メンテナンスの容易性が来展者から評価され」た効果を得た「プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、駆動部や刃物のメンテナンス方法、加工可能な材質など」の「質問」に「答えること」という成功体験を、「ホームページ」上で再現する方法を助言とした。
また、「潜在顧客を獲受注に結び付けるための社内対応策」は根拠が見つからなかったものの、「社内」という条件に注意しながら、解答の文脈より見込み客への「電話営業」とした。
以上、いかがだったでしょうか。
大手受験校の模範解答では、「潜在顧客」の対象を具体的に記述したり(事例Ⅱぽいですね)、常務とともにCNC木工加工機開発の中心となった、1人しかいない設計担当者の余力を増やして潜在顧客獲得に充てるという対応策で解答の精度を高めているようですね。
以上、ろーすでした!