【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅲ・第4問
こんにちは!ろーすです。
今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅲ・第4問です。
※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。
ちなみに、H29年度・事例Ⅲの得点開示請求したところ、点数は64点でした。
<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)
【第4問】
製品面では、常務のIT技能を活かし、外部調達しているCNC制御装置の改良を行う。または、さらに高度な技術をもつ企業を探す。サービス面では、NC機械を使用したことのない顧客への研修や、プログラムの提供、駆動部や刃物のメンテナンスをサービスとして加える。以上により、高付加価値化し、売上高を向上させる。
以下、解答プロセスです。
<要求具体化>
「今後大きな設備投資や人員増をせずに」の制約、「高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたい」というゴール、「製品やサービスについて」の条件を丁寧に整理する。
<大枠把握>
CNC木工加工機の事業化の記述がある9~12段落を対応付け。【第3問】との切り分けについては、【第3問】がいわばインバウンドの対応、【第4問】がアウトバウンドの対応であるため、ほとんど迷いませんでした。
<難易度評価>
要求条件の制約が若干複雑だったものの、対応付けした段落がまとまっているため解答のイメージは浮かびやすかった。しかしほかの問題と比べて相対的に難易度は高いと感じたため、優先順位は下げた。
<ポイント解釈・編集>
「今後大きな設備投資や人員増をせずに」の制約から、アウトソーシング(外部組織の活用)を想定し、外部調達しているCNC制御装置の改良を製品面の方策として記述した。その際、過去問のセオリーから、C社の強力な内部資源である「常務のIT技能」を2段落から引っ張って活かした。サービス面では、展示会の来展者から質問があった「プログラム提供の可能性」「駆動部や刃物のメンテナンス方法」をニーズとして汲み取って対応する方策を記述した。
以上、いかがだったでしょうか。
見直してみると、いくら常務にIT技能があっても、CNC制御装置の改良に活かすというのは無理がありましたね。
大手受験校の模範解答では、顧客ニーズがある「汎用性」をさらに改良する方向性でまとめられていました。同じくニーズがある「操作性」は顧客から評価されたものの、「汎用性」に関しては触れられていない=改良の余地があるとの解釈でしたが、私はそこまで気づけませんでした…。
以上、ろーすでした!