中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【二次試験過去問の解答プロセス】H29年度・事例Ⅱ・第4問

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こんにちは!ろーすです。

今回は二次試験過去問の解答プロセスを解説します。
取り上げるのはH29年度・事例Ⅱ・第4問です。

※本ブログで解説する内容はあくまで「ろーす流」です。
模範解答とは異なりますので、ご注意ください。

ちなみに、H29年度・事例Ⅱの得点開示請求したところ、点数は71点でした。

試験問題はこちら

出題の趣旨はこちら

<ろーすの再現答案>
(本試験で書いたままの、ガチの再現答案です。模範解答ではありませんのでご注意)

【第4問】

10歳までの子供をもつ30代の子育て世代をメイン・ターゲットにする。入園準備品をアドバイスと共にセット販売したり、親と子の快眠教室イベントで親子が快眠できる高品質商品を販売して大手スーパーとの差別化を図り、来店客数増・客単価増を図る。

 

以下、解答プロセスです。


<要求具体化>

「今後」「シルバー世代以外の(セグメント)」「図を参考に」という制約条件を確認する。
助言内容となる「施策」は、4Pを想定した。

 

<大枠把握>

図をざっくりと確認。「シルバー世代以外の」という制約条件に注意すれば、30代の子育て世代がターゲットだと容易に想定できる。(H27・事例Ⅱとほぼ同じ図ですね)
シルバー世代が「確実に減少する」という記述からも、「子育て世代」のターゲット確定。
「シルバー世代」というヘッダーキーワード、対比として図からターゲット確定した「子育て世代」にむけた成功事例が展開される、8段落・9段落と対応付け。


<難易度評価>

図からターゲット確定でき、対応付けした8段落・9段落の内部資源・効果の根拠が明白なため、優先順位は高いと判断。


<ポイント解釈・編集>

図から読み取った情報を正確さに気をつけて記述。8段落の「来店するようになった」効果を得た「入園準備のアドバイス」、9段落の「後日顧客としてらいてんするようになりつつある」効果を得た「親と子の快眠教室イベント」を記述し、【第1問】で消化済みではあったものの同じ9段落にある競合の大手スーパーとの差別化を意識した施策を助言として、集客力のあるイベント活用→来店客数増セット販売・高品質商品販売→客単価増を効果とした。

 

以上、いかがだったでしょうか。

正直、とても簡単な問題に思えましたが、大手受験校の模範解答では、「手作りで用意する手さげカバンのサイズ」という与件の記述から「(副社長の)裁縫、刺繍の技術」を活かしたり、11段落の「地域の繁栄」という課題から若年層住民の商店街への誘客を効果として記述していましたね。(私はこの課題には気づけなかったのですが、結果的に大型スーパーとの差別化という記述が地域の繁栄と見なされて得点できたのかもしれません)

 

以上、ろーすでした!