中小企業診断士 ろーすのblog

中小企業診断士試験に役立つ知識(過去問解説・勉強法など)を紹介していきます。

【ろーす流学習法】春秋要約で二次試験対策

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こんにちは!ろーすです。

今回は、中小企業診断士二次試験対策として定番の、「春秋要約」について書きたいと思います。

中小企業診断士受験生にはおなじみの学習法ではありますが、
日経新聞のコラム「春秋」を40字にまとめ、長文を短文に要約する力を鍛えるトレーニンです。

二次試験は情報を分析・整理し、100文字程度に「まとめる」作業が必須です。
さらに、短時間に解答せねばならない本試験においては、この「まとめる」作業をいかに迅速・正確に行えるかが重要なスキルになります。
この「まとめる」作業時間を可能な限り短縮し、その他の時間をしっかりと分析にあてるというのが、理想的な状態となります。

春秋要約は「まとめる」トレーニングにぴったりの素材です。
毎日更新されるから課題には困りませんし、同時に時事情報も仕入れられて一石二鳥です。

私も、この必須スキルである要約力を効率的に高められる手段として、
2回目の二次試験学習期間(2016年11月~2017年11月まで)に取り入れて毎日行っていました。

日経新聞を購読していない方でも、今はWEBで読めるようですので、
試しにやってみることをおすすめします。
(昨年の12月頃に日経WEB版の春秋も有料会員しか読めなくなったと思ったのですが、今はなぜか読めるようですね)

では、下記に二次試験のための春秋要約のやり方(ろーす流)ついて、詳しく解説したいと思います。

<春秋要約のやり方>

やり方は実に単純です。日経新聞で連載している春秋というコラム(約550文字程度)を、
三者に文意が伝わるよう意識して、40文字にまとめます。

まとめる方法は、手書きで原稿用紙に書く方が二次試験の状況に近くて理想的ではあるのですが、
私の場合は、確実に毎日行う習慣として確立するために、通勤電車内・スマホで完結できるやり方に決めました。
(長期間に渡る学習を習慣化するためには、確実に時間を確保できる=通勤電車内、実行できないリスクを無くすスマホ、という条件は必須と考えているため)

具体的なやり方は下記。

スマホから日経WEBサイトの春秋を読む。

②文字数をカウントできるテキストアプリに要約を打ち込む。
(※参考までに、私が使っていたアプリはこちら

■要約のポイント!

・要約の基本として、三者に内容が伝わりやすい要約を志向して下さい。
本文のコラムを読んでない第三者が、要約を読むだけで内容を把握できることが理想です。
そのためには、比喩の表現は避ける、因果(背景→主張)を明確にする、などの工夫が必要ですね。

・要約とは、つまり「優先順位をつけて整理すること」だと考えています。
本文には複数のテーマが詰め込まれてるパターンがありますが、必ず優先順位をつけます
同列には並べてはいけません。なぜなら、同列に並べると40文字に収まらない場合が多いからです。
基本的には、一般的な事実の記述よりも、筆者ならではの主張の優先順位を高めるのが定石だと思います。
しかし、どう考えても同列にしか並ばない書き方をされている場合がたまにあります。
それでもどちらの優先順位が高いか、全体を見回しながら必死に考えて、優先順位が低いと判断した方をバッサリとカットして下さい。
ここが春秋要約の苦しいところです。当たり前ですが、そもそも40文字に要約されるために書かれた文章ではないのです。
二次試験でも、(きっと答えはあるのでしょうが)同じような状況に陥ることがあると思います。
その時にも、迅速に判断してバッサリとカットする潔さが求められますので、その訓練だと思って取り組みましょう。

できるだけ頭の中で整理してから打ち込んでください
アプリでは書き直しが容易ですが、それに甘えると二次試験の訓練になりません。
せいぜい、語尾の調整程度しか修正しない覚悟で、打ち込み始めて下さい。
これが、「手書きで書かないと効果が薄まる」というアプリ使用のデメリットを克服するポイントとなります。
徐々にでいいので、頭の中で瞬時に40文字の感覚を掴める状態を目指してください。

・できるだけ本文中の語句をそのまま使いましょう
二次試験においても、自分で文意を判断しての語句の書き換えは、失点のリスクがあります。
本文の語句をそのまま流用した方がリスクが低いので、そのクセをつけておきましょう。
(語句の定義がブレないのであれば、ある程度の柔軟性を持ってもいいかと思いますが)

上記を5分で行います。
このトレーニングの目的は、二次試験の本番時に要約を迅速に行うことですので、
この条件も厳守して取り組んで下さい。


③答え合わせ

厳密に言えば、当然ながら春秋要約に答えはありません。
なので、他の人の要約を読んで、最も多かった(大多数が優先順位を高いと判断した)要約を正解とし、
自分の要約と他人の要約どちらが第三者にとって分かりやすい文章か、自分の要約とどこが違うのか、なぜその違いが起きたのか、
どんな要素が抜けていて、どんな要素が多かったか。
一言でも反省コメントを残しておきましょう。

具体的には、twitterハッシュタグ#sjyouyakuや#sjdisを検索すれば、他の方が書いた要約を見ることができます。(自分の要約もぜひ投稿しましょう)
私の場合は、twitterに加えて、Studyplusでも投稿を行い、反省コメントはStudyplusに残していました。

答え合わせまで含めても、全部で10分くらいでしょうか。
春秋要約は、とにかく毎日やることをおすすめします。
半年程度やれば、頭が要約脳になり、自分なりの判断基準が確立され、難なく要約ができるようになると思います。

 

以上、ろーすでした!